テーマ 93 管理職者としての仕事に対する考え方が変わると
実務的行動が変わり獲得する成果・結果が変わる
■管理職者としての仕事に対する考え方
アメリカで初めての心理学の講義を開始したと言われている
アメリカの哲学者であり、心理学者のウィリアム・ジェームズ氏(1842-1910年)
の言葉に下記のようなものがあります。
心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。
管理職者の方にあてはめますと、
「管理職者として実務を行うにあたっての正しい考え方を身に付けると、
行動が変わり、大きな成果を獲得することができる」となります。
管理職者として持つべき基本的な考え方としては、
下記のようなことが上げられます。
1.仕事は学習のために実践する(仕事をする)
という重要な側面があること、やる気・意欲は、
目標へ取り組む実際の行動、努力、ひらめき、将来への展望などにより
自分で育てるものであることを理解し、実践する。
2.今と将来それぞれにおいて獲得すべき成果を認識し、
バランスさせ日常の仕事の中で新しい現実をつくって
いくことが管理職者の仕事であることを理解し、実践する。
3.自ら目標を設定し、何が何でも期限内に
必ず成果をつくり出すのが管理職者としての
仕事の進め方であることを理解し、実践する。
4.部下の行動、発言内容をより優れたものに
実際に変化させることが管理職者の仕事であることを
理解し、実践する。
管理職者にとって、仕事を行う上での原点は、
自分が描く未来のイメージ、将来の希望・目標といえます。
そして、管理職者は、
未来のイメージ、将来の希望・目標を描くだけではなく、
それを実現させ、新しい現実をつくっていかなければなりません。
考えて、考えて、考え抜いて、
本来、今、自分が行うべき目標を設定し、
チャレンジし、職場を変革していかなければなりません。
ヘレン・ケラー女史の言葉に下記のようなものがあります。
「人生とは恐れを知らぬ冒険であるか、
あるいは単なる虚無でしかない。
いわゆる安全と言われているものの多くは迷信でしかなく、
自然には存在しないもの。長い目で見た場合、
リスクを避けることはリスクに挑むことよりも安全とは言い切れない。」
ヘレン・ケラー女史の言葉にもあるように
管理職者としてチャレンジしない、現状のままというのは、
非常に危険なことであることを認識しなければなりません。
■新しい現実をつくる管理職者の実務的行動
NPOマネジメントスクールで行っております
研修の中で拝見しております、職場の実務の中で、
管理職者としての考え方をきちんと認識し成果を獲得している
管理職者の方の実務的な行動をまとめると下記のようになります。
1.自分が獲得すべき成果を明確に設定し必達を決意する。
2.成果獲得のために必要な社内外の情報を把握した上で、
構築すべき社内外との人関関係、取得すべき知識・情報、
具体的に行うべきことなどを、獲得すべき成果が
必ず獲得できると確信できるまで、考え抜き計画する。
頑張りさえすればうまくいくだろうという根拠のない思い込みはしない。
3.自分が主導権を持って意思決定や推進ができるように、
上司、同僚、部下との打ち合わせを、
タイミングや内容を考えて計画的に行い仕事を進めていく。
4.直面する課題や障害などは、現状を素直に受け止め、
大局的な視点から折り合いをつけ仕事を進めていく。
5.成果を獲得するまでねばり強く取り組む。
文章にすると上記のような行動は、あたり前のようなことですが、
このあたり前のことを継続的に行っていくためには、
管理職者としての考え方を、まずきちんと持つことが必要です。
継続的な行動が、ウィリアム・ジェームズ氏の
言葉にあるように人生を変えていきます。
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